8月21日の大会を含め実質20日から3日間に渡り行われた第2回湯桶杯は現地で約100名、オンラインでは同時視聴者数約75名(再生回数は約800回)と多くの方に見て貰えた大会となりました。ありがとうございます!
今回会場となった高島旅館では300インチのモニタを備えたビジョンカーが 設置され、迫力ある映像を見ながら屋外フェスのような大会となりました。
台風の影響も心配されまいたが、当日はすっかり晴れ、逆に太陽の日差しでモニタの映像が見辛い等の心配もありましたが、それも屋外ならではの醍醐味。椅子の位置をずらす等で臨機応変に対応しながらのスタートとなりました。
初戦はいわない温泉地元プレイヤーのひろと選手(バルセロナ)、対するは匠フェスティバル所属のmana選手(アーセナル)。キックオフ5分の所、ひろと選手攻撃をゴール前防ぐと、すぐさまカウンター、フライスルーパスからボレーで上手く合わせ、mana選手の先制点となった。更に立て続けにひろと選手はボールを奪われてからのカウンターが決まり、追加点を許してしまう。しっかりとボールを保持しようとするひろと選手だが、中々シュートチャンスを生み出すことが出来ないまま、前半終了。後半に入りサイドからの攻撃に転ずるひろと選手だったが、攻撃を上手く止められ、カウンターを受ける。4枚のディフェンスで対抗し、一度は攻撃を防ぎ切ったかと思いきや、再度mana選手はシュートのタイミングをずらしながらキーパーを交わし、3点目を叩き込んだ。しかし、後半67分で中盤のボールの奪い合いに勝ったひろと選手は中央から相手ゴールに走り込み、フライスルーパスでゴール前中央にスペースをしっかりと作り1点を返した。その後mana選手の猛攻に耐えながら、攻撃に転じる機会を作りたい所だったが叶わず、そのまま3-1で試合終了。mana選手の勝利となった。
第2試合は有馬温泉からの刺客「絶対に優勝する漢」ヤナGENKI選手(シャルケ)と「生粋の変態小僧」の異名を持つ匠フェスティバルのだい選手(インテル)の激突。だい選手のトリッキーなプレイでボールを支配しつつ多くのシュートチャンスを作るも尽くゴールポストに嫌われ、点を掴めず。ヤナGENKI選手も上手くカウンターを使い4本ものシュートに漕ぎつけるが、同様にゴールに届かず、前半は0-0のまま終了。動いたのは終盤残り5分の所、だい選手のシュートを一度はキーパーが弾くも、それを押し込み1点を決める。精神的に追い詰められたか、ロスタイムに入ってからゴール前でスライディングによるファウルを取られ、だい選手からのペナルティーキックでシュートが刺さり、2-0でだい選手の勝利となった。
第3試合は開催地のいわない温泉高島旅館の主人まさと選手(インテル)と有馬温泉からの刺客GENKIモリタ選手(ミラン)というプチ温泉地対抗戦という構図。開始直後すぐにGENKIモリタの先制をを受け、2点を取られるが、直後コーナーキックからのチャンスを上手くつかみ1点を返し前半終了。後半スタートから何度かシュートに繋げるも、GENKIモリタの防衛を崩せず、逆に細かいパスワークでカウンターを受け、2点差を付けられる。しかし直後サイドへのスルーパスを繋げ1点差に押し戻したが、後半残り10分のところでダメ押しの4点目をもぎ取り、4-2でGENKIモリタ選手が準決勝へ進出した。
準決勝者進出を決めるラスト第4試合目は、予選会エキシビジョンでGENKIモリタ選手を下す実力をみせたしし選手(アーセナル)と第1回湯桶杯優勝者のちゃまくん選手(バルセロナ)の対戦。前半6分でさらりと1点をさらい、2点先取していたちゃまくん選手に前半38分で追いついた。後半スタート10分、ちゃまくん選手はしし選手のゴール前で細かく繋ぎワンツーパスで点差を広げたかに思えたが、次の瞬間すぐさま点を取り返し、3-3のイーブンにその後、強固な防衛陣を中央から細かなパスで突破し、しし選手が4点目で逆転を行った。フォーメーションや選手交代を行い、呼吸を整えた両選手だが、しし選手の一瞬の隙を突き、4点目を返した。さらに残り時間3分を切る所で左サイドからの攻撃で5点目を取り、壮絶な戦いの末ちゃまくん選手が勝利を掴んだ。
準決勝第1試合はmana選手(アーセナル)とだい選手(バルセロナ)、匠フェスティバル所属2名の戦いとなった。スタート15分で中盤のボールを奪いドリブルからの強烈なミドルシュートで一点を先制、その直後キックオフしたmana選手は左サイドから詰め、ミドルシュートで点を取り返す。しかしまた直ぐにだい選手はゴールキックをカットし、攻め入り、敵のディフェンスを引き付け作ったスペースを利用してたシュートを決めた。その後更に1点をもぎ取り、だい選手リード前半3-1。後半に入ってからmana選手が1点取り返し、点差1に詰め寄るも、高い支配率でだい選手にボールをコントロールされ、更に2点を許してしまい、5-2でだい選手がmana選手を下し決勝へと進んだ。
準決勝第2試合はちゃまくん選手(アーセナル)対GENKIモリタ選手(ミラン)でGENKIモリタ選手にとっては因縁の対決。お互いに慎重にボールを運ぶも、硬いディフェンスになかなかチャンスを作れず0-0のまま前半終了。ゲームが動いたのは後半53分、GENKIモリタ選手の左サイドから立てにパスを繋げ、センターに折り返した所ヘディングでシュートを決めた。その後シュートのチャンスはあれど中々決まらず、残り時間3分となった所、ちゃまくん選手はゴール前に走りこんだトップにディフェンスの注意が向いた隙をついてミドルシュートを差し込み、1-1でPK戦にもつれ込んだ。正に第1回の有馬温泉湯桶杯を思わせる試合展開に。PK戦では有馬温泉の雪辱を意識したのか、GENKIモリタ選手はど真ん中に打ち込んでいくスタイルを見せた、一方ちゃまくん選手はゴールポスト際どいコースを狙いテクニカルにシュートを決め、4-4からサドンデスへ突入。白熱したPK戦も7本目左サイドを狙ったのちゃまくん選手のシュートを見事ブロックしGENKIモリタ選手が決勝進出となった。
13時半からスタートした決勝トーナメントも残すところ決勝戦・・・決勝戦はいわない温泉の地元の人達が最も集まるであろう(仕事あがり)18時半からのスタートということで、しばらくプレイヤー同士や地元の人達の交流を楽しみ、決勝参加者であるだい選手とGENKIモリタ選手を除いては美味しいビールや料理を楽しんだ。
決勝戦は日も陰り、また違った会場の雰囲気のなかキックオフとなった。ここからはちゃまくん選手が解説を担当してくれ、笑いが飛び交う試合となった。
決勝戦はだい選手(バルセロナ)とGENKIモリタ選手(ミラン)との闘い。序盤いきなり際どいシュートが飛び交い、先制点の行方がすぐに決まってしまうのかと思われたが、いずれも互いに寸前のところでディフェンスやキーパーのスーパーセーブに阻まれた。0-0ハラハラする展開のまま前半が終了。後半がスタートするもどちらも失点を譲らず、惜しいシーンをいくつも重ねたが、まさかの0-0のまま後半戦を終え、PK戦へと戦いの舞台を移した。今大会2回目のPK戦となるGENKIモリタ選手は、初手右サイドを狙い1点を入れるも、2連続中央に打ち込む事で、だい選手のキーパーを中央に張り付ける形を運び、3-1へ追い込み、最後に左サイドに打ち込まれたGENKIモリタ選手のシュートを守ればチャンスが残るという所、読み切ったにも関わらず弾いたボールがゴールに揺らした。
多くの名シーンを生み出した第2回湯桶杯はまさかのGENKIモリタ選手が優勝を飾った。
語りつくせない程のスピード感溢れる攻防戦は是非実際のプレイシーンを見て頂ければと思います。
また、第1回湯桶杯でも有馬温泉をプレイヤーの皆さんに楽しんで頂きましたが、第2回も旅を大いに楽しんで頂ける大会になったのではないかと思います。
是非大会のダイジェストと共に、その旅の様子もご覧頂ければと思います。
今回、開催までにいろいろなトラブルは有りましたが、無事関わって下さったプレイヤーの皆様、温泉地の皆様、そして運営、スポンサーして下さった関係各位の皆様、ご視聴下さった皆様、ありがとうございました。もう大成功だったと言ってよいのではないかと思います。
また、本大会後直ぐに行われた国体県代表選出戦に参加したヤナGENKI選手としし選手も強豪を押しやり、それぞれ代表の座についたとのこと。湯桶杯で活躍した選手が大きな戦いの場でさらに活躍するのを見れるのは大変嬉しく、応援に熱が入りそうです。
次回、第3回目となる湯桶杯は2月頃に予定しています。固まりましたらまた公式サイトやTwitter等で告知させて頂きますので、続報をお待ち頂ければ幸いです。
追記:ちゃまくん選手からVAMOLA eFootball Newsさんを通じてレポートを頂けました!ありがたきしあわせ。